「鏡のわたし」


Jun 29, 2021



あなたのタマの中に入ると、あの人を観察してるわたしを、世界は観察しはじめる。あの人とは違う世界に恐怖を感じたり、そうじゃないって言いたそうにしてるわたしが出てきて、わたしが映る鏡を割ろうとする。割らないとこの世界から自分が消えてしまうから。


たまに鏡の中に入り込む。内容はない。巡っているあなたを見てる自分がいて、わたしをわたしたらしめてるあの人がいて、そこに世界がいる。あなたと話して、わたしたちが話している。

世界には世界に入り込めない人がいる。表現でわたしが溶けてしまうのを待つ。世界にわたしなどいないと知ってしまったから。



© 2021 I'mbient.

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